テレビアニメ『PUI PUI モルカー』がかわいいと話題です!
モルカーの監督の見里朝希さんはご存知でしょうか?
モルカーの生みの親である、見里朝希さんの卒業制作『マイリトルゴート』が配信公開されることになり、その切り口と内容が話題になっています。
期間限定で無料配信されているのですが、どこで見られるのか、いつまで無料なのか、視聴した人の考察をまとめてみました♪
目次
マイリトルゴートの無料配信はどこで見られる?
マイリトルゴートは『ブリリア ショートショートシアター オンライン』というサイトで無料配信が開始されています。
『ブリリア ショートショートシアター オンライン』は2008年2月~2017年12月まで横浜で運営していたショートフィルム専門館「ブリリア ショートショート シアター」のブランドを引き継ぐオンラインシアターです。
1999年から続く国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア』が厳選したショートフィルムを、オンライン上で視聴することができます。
視聴するには同サイトへのユーザー登録が必要となります。
ブリリア ショートショートシアター オンラインへの登録方法
『ブリリア ショートショートシアター オンライン』は、メールアドレスをお持ちの方は誰でも登録することができます。
『ブリリア ショートショートシアター オンライン』にユーザー登録すると、サイトで配信されるショートフィルムを無料で視聴することができます。
ユーザー登録は以下の三つの方法があります。
- メールアドレスを登録する
- Twitterでユーザー登録する
- Facebookでユーザー登録する
私も実際に登録してみたのですが、氏名、生年月日、メールアドレスなどの基本情報を入力すれば、すぐにアカウントをゲットすることができました^^
最初、Twitterでユーザー登録しようとしたのですが、Twitterからを選択しても、結局メールアドレスなどの基本情報は入力が必要だったので、普通にユーザー登録した方がいい気がします!
マイリトルゴートの無料配信はいつまで?
『ブリリア ショートショートシアター オンライン』でのマイリトルゴートの臨時配信は期間限定です!
上映期間:2021年2月4日~2021年2月28日まで
現在、絶賛無料配信中なので、2月中に急いで見ちゃいましょう~!!
上映時間は約10分なので、隙間時間にサクッと見れちゃいます♪
マイリトルゴートは、2018年に見里朝希さんの東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の修了制作作品です。
グリム童話『狼と七匹の子山羊』に着想を得て制作し、「SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA2019」ジャパン部門優秀賞、「パリ国際ファンタスティック映画祭(フランス語版)」グランプリ等の複数賞を受賞し注目を浴びました。
合わせて、東京都知事賞も受賞したすごい作品なのです。
今話題のモルカーの作者・見里朝希さんのルーツになる作品なので、これは見るっきゃないですね!
マイリトルゴートのあらすじ
マイリトルゴートはグリム童話に着想を得たダークメルヘン作品です。
グリム童話「オオカミと7匹の子ヤギ」を題材に児童虐待もテーマに盛り込んだ作品なので、モルプイのポップでかわいらしいものとは真逆!
虐待についての表現を含む暴力描写があるので、そこのところはご注意をお願いします><
あらすじはこうです。↓
- オオカミに食べられてしまった子ヤギ達を胃袋からお母さんヤギが救出
- 長男のトルクだけが見つからない!
- 森の中で迷子になっていたトルクをお母さんヤギが発見
- お母さんヤギ懲りずに、家を不在にして食料を探しに行く
- 再びオオカミ襲撃
- 子ヤギたち全力の抵抗
- お母さんヤギ帰宅し、スタンガンでオオカミを撃退
- お母さんヤギ、オオカミのお腹に石を詰め、オオカミ抹殺
文字だけ見ると、少し違うところがあるけど、何となく、原作のオオカミと7匹の子ヤギと同じだなぁ~と感じるかもしれません。
が、しかし!映像で見ると受け取り方が全然違うんです。
ここからは、マイリトルゴートを考察していきましょう!
マイリトルゴートの考察
マイリトルゴートにはいくつか引っかかる部分があります。
- 長男トルクは、オオカミのお腹の中ではなく、森で迷子になっているところを発見された
- お母さんヤギが嫌がるトルクを無理矢理お家に連行
- オオカミの胃液で傷を負った子ヤギたちは、最初に食べられたトルクが無傷なのを不審がるが、鏡に映った自分の姿に驚愕した子ヤギに、トルクはそっと自分のコートをかけてあげた時、トルクは人間の子どもだと判明。その腕には青あざの描写があった
- オオカミの最初の登場シーンは人間として描写されている
- オオカミはトルクのことを『ナツキ』と呼んでいる
ざっと書き出しただけでも5つの気になるところがありました。
ここからは一つ一つ、気になるところを考察していきたいと思います!
トルクはすでに消化済みだった?
オオカミの胃液で傷を負った子ヤギたちは、最初に食べられたトルクが無傷なのを不審がります。
「本当にトルクお兄ちゃんなの?」と言ってトルクを取り囲むシーン。
みんなオオカミの胃液で半溶け状態なのに、トルクだけおかしいですよね。
オオカミの胃の中から救出される最初のシーンを見直してみると、オオカミのお腹の中に骨が…!!
これってもしや、救出時にはすでにトルクは消化されちゃってたんじゃないかな…
ってことは家に連れ帰ったトルクは何者…?
お母さんヤギは誘拐犯疑惑
消化されたはずのトルクですが、「森で迷子になっていた」と言ってお母さんヤギが家に連れ帰ってきます。
この時のトルク、めっちゃ抵抗してるんですよね。
本当のお母さんだったら、再会できて安心!とか嬉しい!とかポジティブな表情になると思うのですが、この時のトルクは明らかに何かにおびえています。
本物のトルクが消化されてしまったのを受け入れられずに、トルクの代わりを攫ってきた予感…
トルクは人間の子供だった
胃液でただれた自分の姿に驚愕した子ヤギに、トルクがそっと自分のコートをかけてあげた時、トルクは人間の子どもだと判明。
その腕には青あざの描写がありました。
オオカミに食べられて消化されたのではなく、誰かから暴力を受けている傷跡でした。
ここまでで、ヤギのお母さんが、人間の子供を『見つけて』、トルクとして家に連れ帰ったことが確定し、お母さんヤギの誘拐犯疑惑が確証に変わりました!
トルクは父親に虐待されていた
お母さんヤギが食料をゲットしに、また家を不在にします。
「私が帰ってくるまで絶対にドアを開けてはダメよ」と言い聞かせて家を出るのですが、オオカミが再びやってきます。
入って来たのは人間の姿で、トルクのことを『ナツキ』と呼びました。
トルク=ナツキで、入ってきた人間はナツキの実のお父さんのようです。
お父さんが助けに来たのに、あんまり嬉しそうじゃないナツキ。
そして、ナツキを抱きしめるその姿はオオカミに変わり、ナツキを振り回し衣服を剥ぎ取ります。
この描写は、実の父親に性的虐待を受けている子供を表現しているのではないでしょうか。
最初は人間の姿だったナツキのお父さんが、オオカミに変身したのは虐待の暗示で間違いなさそうです。
ナツキの父親をお母さんヤギが撃退したけど…
スタンガンを使用して、直接的な虐待者であるオオカミ(ナツキの父親)から、子供達を守ったお母さんヤギですが、そもそも、このお母さんヤギは“子供達がオオカミに食べられた”トラウマと喪失から児童誘拐を実行しています。
虐待をし続けてきた父親を撃退し、子ヤギの兄弟という寄り合える居場所を見つけられた結末なのか、あるいは病んだお母さんヤギによる束縛という形で、これまで受けてきた虐待が変異しただけに過ぎないのか、何とも言えない終わり方です。
川に浮かぶオオカミの残骸と童話性を“破壊”するプロペラ音が何とも言えぬ不気味な余韻を残します…。
そして、このプロペラ音って、もしかして、ナツキのお母さんが、ナツキとナツキのお父さんの捜索願を出して、ヘリコプターで捜索している音なのでは…?
ヤギの一家にとどまったナツキは、これからどうなるんでしょうか。どっちにしろ、本当の母親に会えないですよね…。
まとめ
PUI PUI モルカーで大注目の見里 朝希さん。
卒業制作のマイリトルゴートにも注目が集まっているわけですが、「モルカー」のイメージから入った人には、いい意味での驚きがあるかもしれません。
考察したい箇所満載の問題提起作。
10分でギュギュっとまとめてメッセージを含ませるところが絶妙です。
児童虐待や児童誘拐等が盛り込まれた作品のマイリトルゴート、一見の価値ありです!
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