お知らせ

ジョエル・ポーベル《茜色の鹿》(茜色のトワル・ド・ジュイで覆われた狩人のためのおとり)2010年 ポリエステル・綿 作家蔵 http://joelpaubel.fr/http://joelpaubel.fr/

見どころ

見どころ

トワル・ド・ジュイ(ジュイの布)とは、18世紀にドイツ出身のプリント技師、クリストフ・オーベルカンプ (1738-1815年)が、フランスのヴェルサイユ近郊の村、ジュイ=アン=ジョザスの工場で産み出した西洋更紗です。 人物が田園に遊ぶ、単色の田園風景のモティーフに代表される優雅で楽しいコットンプリントの数々は、今でも フランスを代表する布地として愛されています。

本展では、西洋更紗トワル・ド・ジュイの世界を、2010年に工場設立250周年に湧き、2015年にはオーベルカンプの没後200年を迎えたトワル・ド・ジュイ美術館の全面協力を得て、日本国内で初めて本格的にご紹介いたします。筆頭デザイナーのジャン=バティスト・ユエが数々の名作を生み出し、その代名詞ともなった田園風景のモティーフの源泉をフランドルのタピスリーにたどり、さらにはヨーロッパだけでなく日本でもセンセーションを巻き起こした更紗の世界を併せてご紹介し、マリー・アントワネットを始めとする当時の ヨーロッパの人々を夢中にさせた優雅で楽しいトワル・ド・ジュイの世界へとご案内いたします。

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作品内容

トワル・ド・ジュイとは

ドイツ出身のプリント技師、クリストフ=フィリップ・オーベルカンプ(1738-1815年)によってヴェルサイユ近郊の村、ジュイ=アン=ジョザスの工場で生み出された西洋更紗、トワル・ド・ジュイ(ジュイの布)。工場が設立された1760年から閉鎖する1843年までにこの工場で生み出されたテキスタイルのデザインは3万点を超えると言われ、人物を配した田園風景のモティーフだけでなく、様々な花が散りばめられた楽しいデザインのコットンプリントが数多く伝えられています。

 トワル・ド・ジュイ美術館の全面協力を得て開催される本展は、西洋更紗トワル・ド・ジュイの世界を日本国内で初めて包括的にご紹介するものです。田園モティーフの源泉をフランドルのタぺストリーにたどり、世界中を熱狂させたインド更紗を併せてご覧いただくことで、オーベルカンプの工場とトワル・ド・ジュイの誕生と発展の物語を紐解き、独自の魅力を発見していただく機会となることでしょう。

トワル・ド・ジュイ美術館外観
トワル・ド・ジュイ美術館外観
©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
布地に囲まれたクリストフ=フィリップ・オーベルカンプ
C. ブール
《布地に囲まれたクリストフ=フィリップ・
オーベルカンプ》(部分)1833年以後 リトグラフ
トワル・ド・ジュイ美術館蔵
©Courtesy Musée de la Toile de Jouy

田園モティーフの源泉

中世にその芸術的頂点を迎えたタペストリー。トワル・ド・ジュイを始めとするヨーロッパのテキスタイルに描かれた田園モティーフは、とりわけ15~17世紀に盛んに作られたフレミッシュ・タペストリーの中に花開いています。本展では、トワル・ド・ジュイの代名詞ともなった、人物が田園に遊ぶモティーフの源泉の一つとして、フランドルの美しい野山や田園風景を多色の羊毛で豪華に織り上げたオーデナールデのタペストリーをご紹介します。

狩猟風景が描かれたタペストリー
《狩猟風景が描かれたタペストリー》 1600年頃
MOU蔵(Museum of Oudenaarde and the Flemish Ardennes)、ベルギー

インド更紗への熱狂

トワル・ド・ジュイを始めとする西洋更紗の源泉は、17世紀後半以降に東インド会社によってもたらされたインド更紗にあります。 エキゾチックな花や動物で彩られ、洗濯も可能だったこのコットンプリントは、それまで絹やウールに親しんできたヨーロッパの人々の間に一大ブームを巻き起こし、実用的な布としてドレスや室内装飾に取り入れられました。
日本でも熱狂的に受け入れられたインド更紗は、着物や茶道具の仕服などに仕立てられて大切に受け継がれ、現代でも多くの更紗ファンがその色あせない美しさに魅了され続けています。

クリシュナ物語図模様更紗 壁掛
《クリシュナ物語図模様更紗 壁掛》 18世紀手描き、木版・綿、平織(インド製)
女子美術大学美術館蔵
白地草花文様更紗 唐物文琳茶入 銘本能寺 附属 盆箱包み裂
《白地草花文様更紗 唐物文琳茶入 銘本能寺 附属
盆箱包み裂》 18世紀 手描き・綿(インド製)
五島美術館蔵 ※前期(6/14~7/7)のみ展示

トワル・ド・ジュイの工場の設立

爆発的な更紗の流行が絹やウールなどの伝統的なテキスタイルの生産者の怒りを買い、フランスでは更紗の製作と綿の輸入だけではなく、着用すら1686年から73年もの間禁止されてしまいます。
ついに、禁止令が解かれんとする頃、パリの捺染工場からオーベルカンプのいたスイスに優れた捺染技術者を求める使いが派遣されました。
弱冠20歳のオーベルカンプは誘いを受けてパリに赴き、1760年にヴェルサイユ近くのジュイ=アン=ジョザスの地に自らの小さな捺染工場を設立。これがのちに最も成功した西洋更紗となるトワル・ド・ジュイの工場の始まりでした。

ジュイ=アン=ジョザスのオーベルカンプの工場
J.B.ユエ
《ジュイ=アン=ジョザスのオーベルカンプの工場》
1807年 油彩・キャンヴァス
トワル・ド・ジュイ美術館蔵
©Courtesy Musée de la Toile de Jouy

木版プリントに咲いた花園

木版プリントによるテキスタイルは、インド更紗のエッセンスを引き継ぐエキゾチックで様式化されたデザインから始まり、次第にフランス流の花模様を発展させ、3万種を超えるデザインが生み出されました。バラ、ライラック、忘れな草など、身近な花々が西洋の装飾文様とともに自然界の姿そのままに咲き乱れ、インド更紗とは趣の異なるフランス流の花園が展開したのです。なかでも、ぎっしりと生い茂る草花が描きこまれた《グッド・ハーブス(よく売れた「素敵な草花」の意)》は最も人気のあったデザインの一つで、様々なヴァリエーションが幾年にも渡って製作されました。

エンパイア・スタイルのドレス
《エンパイア・スタイルのドレス》
1795-1805年 木版プリント・綿(ジュイ製)
トワル・ド・ジュイ美術館蔵
©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
  • 花と鳥
    《花と鳥》
    1775年頃 木版プリント・綿(ジュイ製)
    トワル・ド・ジュイ美術館蔵
    ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
  • パイナップル図(大)
    《パイナップル図(大)》
    1777年頃 木版プリント・綿(ジュイ製)
    トワル・ド・ジュイ美術館蔵
    ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
  • グッド・ハーブス
    《グッド・ハーブス》
    18世紀末~19世紀初頭
    木版プリント・綿(ジュイ製)
    トワル・ド・ジュイ美術館蔵
    ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
特別出品

王妃マリー・アントワネットにも愛されたトワル・ド・ジュイ。本展には、アントワネットが着用していたトワル・ド・ジュイのドレスの断片が特別出品されます!

マリー・アントワネットのドレスの断片

《マリー・アントワネットのドレスの断片》
1780年頃 現在は製本に使用 木版プリント・綿(ジュイ製)
ボーアラン、サン・ルイ修道院蔵
©Abbaye Saint Louis du Temple

銅版プリントに広がる田園風景

1770年からオーベルカンプは銅版を用いた技術を採用し、人物を配した風景を単一の色調で染め上げる銅版プリントのテキスタイルに力を入れていきます。田園風景、神話や文学、歴史、アレゴリーなど、多岐に渡る主題で数々のデザインを銅版プリントによって製作。動物画家のジャン=バティスト・ユエをその筆頭デザイナーに採用し、優美な物腰の人物像が動物たちとともに田園の中に遊ぶ、洗練されたデザインのテキスタイルを作り上げていきます。好景気にも後押しされ、事業は順調に成長して工場は大規模化。その評判は宮廷にも届くところとなり、1783年にはルイ16世によってオーベルカンプの工場は「王立」の称号を与えられました。

ゴネスの気球
《ゴネスの気球》より 1784年頃
銅版プリント・綿(ジュイ製)
トワル・ド・ジュイ美術館蔵
©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
  • 工場の仕事
    《工場の仕事》 J.B.ユエによるデザイン
    1783年 銅版プリント・綿(ジュイ製) 
    トワル・ド・ジュイ美術館蔵
    ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
  • 田園の楽しみ
    《田園の楽しみ》 J.B.ユエによるデザイン
    1802年 銅版プリント・綿(ジュイ製)
    トワル・ド・ジュイ美術館蔵
    ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
  • 四季の喜び
    《四季の喜び》 J.B.ユエによるデザイン
    1789-92年 銅版プリント・綿(ジュイ製)
    トワル・ド・ジュイ美術館蔵
    ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy

受け継がれる西洋更紗の魅力

フランス革命後には、オーベルカンプの工場も、徐々に衰退の道をたどることになります。1815年にオーベルカンプが死去して30年もたたないうちに工場は閉鎖しています。しかし、トワル・ド・ジュイを始めとする西洋更紗の魅力は、ウィリアム・モリスやラウル・デュフィなど、後世のアーティストたちに影響を与えただけでなく、今日でも優雅で楽しいフランスのデザインの一つとして様々な形で親しまれています。

  • ラウル・デュフィ
    ラウル・デュフィ
    ビアンキーニ・フェリエ社のためのテキスタイル 《狩り》1912年(1950年代のリプリント、赤) 綿
    島根県立石見美術館蔵
  • ジョエル・ポーベル 《茜色の鹿》
    ジョエル・ポーベル 《茜色の鹿》
    (茜色のトワル・ド・ジュイで覆われた
    狩人のためのおとり)
    2010年 ポリエステル・綿 作家蔵
    ©Courtesy Joël Paubel

開催概要

  • タイトル
    西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展
  • 会期
    2016年6月14日(火)-7月31日(日)会期中無休
  • 開館時間
    10:00-19:00 毎週金・土曜日は21:00まで(入館は各閉館の30分前まで)
  • 会場
    Bunkamuraザ・ミュージアム http://www.bunkamura.co.jp
  • 主催
    Bunkamura、テレビ朝日
  • 協力
    日本航空、養命酒製造
  • 後援
    在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、ベルギー大使館
  • 巡回先
    2016年8月6日(土)-9月11日(日)/郡山市立美術館
  • プレス
    お問合せ先
    「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」広報事務局
    Tel:03-3409-4266 FAX:03-3499-0958
    E-mail:jouy2016@ypcpr.com

アクセス

Bunkamuraザ・ミュージアム

Bunkamuraザ・ミュージアム渋谷・東急本店横

〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-24-1http://www.bunkamura.co.jp

  • JR線/渋谷駅(ハチ公口)より徒歩7分
  • 東京メトロ・銀座線、京王・井の頭線/渋谷駅より徒歩7分
  • 東急・東横線、東急・田園都市線、東京メトロ・半蔵門線、東京メトロ・副都心線/渋谷駅(3a出口)より徒歩5分
  • 当館には専用駐車場はございません。東急本店駐車場をご利用ください。(有料)
  • お問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

チケット

入館料(消費税込) 当日 前売・団体
一 般1,400円1,200円
大学・高校生1,000円800円
中学・小学生700円500円
  • 団体は20名様以上。電話でのご予約をお願いいたします。
    申込先:Bunkamuraザ・ミュージアム tel.03-3477-9413

  • 学生券をお求めの際は、学生証のご提示をお願いいたします。(小学生は除く)

  • 障害者手帳のご提示で割引料金あり。詳細は窓口でお尋ねください。

販売場所
Bunkamuraチケットセンター、Bunkamuraザ・ミュージアム、オンラインチケットMY Bunkamura、
チケットぴあ(Pコード : 767-344)、ローソンチケット(Lコード : 34399)、
セブン-イレブン(セブンコード : 043-220)、ファミリーマート、e+(イープラス)、
ちけっとぽーと、他 主要プレイガイド
前売券・販売期間
2016年3月19日(土)― 6月13日(月)
早割チケット
1枚 1,000円(税込)
販売期間:2016年1月25日(月)― 3月18日(金)*終了しました

イベント&グッズ

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トワル・ド・ジュイ展は、ワークショップや講演会など盛りだくさん!
レストランやグッズでのコラボレーションもありますので、お楽しみに!
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